

畳表を取り除くと畳床が現れます。
畳床は畳に適度なクッション性と耐久性を持たせるために大変重要なパーツです。
以前は稲ワラを乾燥させ、圧縮して板状にしたものを使用していましたが
第2次大戦後稲作農業の機械化によって質の良いワラが取れなくなったことや
住宅環境の高気密化による、湿度や温度を原因とする衛生面での問題などから
最近では、畳床にワラはほとんど使われなくなりました。
近年ワラに代わって使われるのは、木質系のインシュレーションボードを中心に
集成材やポリスチレン発砲フォームなどの工業製品がほとんどです。
一般的な畳の厚みは約5センチから6センチですから、そのほとんどは畳床の厚みです。
通常は木質系インシュレーションボード2枚の間にポリスチレン発砲フォームを挟みこみ
サンドウィッチ状態にする構成が中心ですが、全部をインシュレーションボードで
構成したり、別の種類の断熱材を挟み込んだりと、多くの種類があります。
ワラ製の畳床は非常に重量があり、畳職人の高齢化も新建材の軽量畳床を普及させる
大きな要因となっています。
従来、ワラの畳床製造は専業の場合が多く、町の畳店では畳床は製造していませんでした。
そのため畳業界には、畳床店と畳店(いわゆる畳屋さん)があります。